文章を書くときに「『ずつ』?『づつ』?、あれっ、どっちだったっけ?」と迷ったことありませんか?
実は、今日私がふと迷ってしまったんです。(^-^;)
例えば「1つずつ」と「1つづつ」と、「1人ずつ」と「1人づつ」、「少しずつ」と「少しづつ」などなど。
調べてみると、これは現代仮名遣いのルールによるんです。
では、「ずつ」「づつ」、どちらが正しいのかについて、あわせて経緯もお伝えしますね。
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目次
「ずつ」と「づつ」どちらが正しいの?
どちらが正しいかといえば、どちらも正しく、両方使える!なんですね。
ただ、どちらを使っても構わないけれど、「現代仮名遣い」を基準とする法令・新聞・雑誌などでは「ずつ」が採用されているので、基本的には「ずつ」を使うのが無難といったところでしょうか。
ちなみに、講談社から文章中の文字使いをより正確にし、よりわかりやすい表現にするための参考書ということで、「日本語の正しい表記と用語の辞典」が出版されているのですが、この中でも「ずつ」が採用されています。
内閣告示及び内閣訓令による現代仮名遣い
日本には、現代の国語を書き表すための仮名遣いの土台として、文化庁のHPでも案内されていますが、内閣告示及び内閣訓令による「現代仮名遣い」があります。
そのルールは、原則として現代語の発音(読み)に基づいて書き表すということ。
昔の言葉(表記)を現代の言葉(表記)に近づけて書き方を定めたんですね。
「常用漢字表」「現代仮名遣い」「送り仮名の付け方」「外来語の表記」「ローマ字のつづり方」は,それぞれ内閣告示,内閣訓令となっており,一般の社会生活における国語表記の目安・よりどころとされているものです。
昔の言葉を「歴史的仮名遣い」、現代の言葉を「現代仮名遣い」といって、法令・公用文書・新聞・雑誌・放送などは「現代仮名遣い」が基準とされています。
ここで、「ずつ」と「づつ」について説明しますね。
「ずつ」は「現代仮名遣い」、「づつ」は「歴史的仮名遣い」となります。
それじゃ、「ずつ」が正しいんじゃないの? となりそうですが。。。
「現代仮名遣い」は、昭和21年(1946年)に定められ昭和61年(1986年)に改訂されていて、昭和21年には、「ずつ」を原則としていたのですが、昭和61年には「ずつ」を原則としつつ、「づつ」も許容する表記となったという経緯があるようです。
ちょっとややこしい。。。
現代仮名遣い 表記の慣習による特例(一部抜粋)
5 次のような語は,、ぢ」「づ」を用いて書く。
(1) 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
[注意] 「いちじく」「いちじるしい」は,この例にあたらない。
(2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
いなずま(稲妻) かたず(固唾) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく さしずめ でずっぱり うでずく くろずくめ ひとりずつ ゆうずう(融通)
[注意] 次のような語の中の「じ」「ず」は、漢字の音読みでもともと濁っているものであって、上記(1) 、(2)のいずれにもあたらず、「じ」「ず」を用いて書く。
例 じめん(地面) ぬのじ(布地)ずが(図画) りゃくず(略図)
まとめ
言葉は、いろいろな変遷があって現在に至っているんですね。とりあえず、「ずつ」と「づつ」については理解できたので、これからは「ずつ」を使おうと思います。
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