がん検査 尿1滴でわかる線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」って? いつから? わかりやすく解説

尿1滴でがんの有無を8割以上の高確率で判定できるという技術が実用化されるというニュースがありました。

がん細胞が出すにおいに引きつけられる線虫の習性を利用した、画期的ながん検査です。

線虫って、すごい!

この気になる線虫がん検査についてわかりやすくまとめました。

尿1滴でわかる線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」とは

がん検査の開発に取り組んでいるのは、九州大発の企業「HIROTSUバイオサイエンス」。

線虫は、嗅覚がとても優れていて、犬よりも嗅覚が発達しているそうです。

線虫は1ミリほどの生き物ながら、犬の1.5倍の1200もの嗅覚受容体(匂いを受け取る分子)を持っているのだとか。

その嗅覚を使うことから、検査法は「N-NOSE(エヌノーズ)」と呼ばれ、尿1滴でがんの有無を8割以上の高確率で判定できるというもの。

線虫は小さい生物で飼育コストが安いので、検査料金も安くなるというのポイントですね。

線虫にもまざまな種類がいますが、がん検診に使われる線虫は、優雅に泳ぐ姿が由来とされる「C. elegans(シー・エレガンス)」というなんともエレガントな名前。(^-^)

でも、線虫が優雅に泳ぐ。。。といわれてもねぇ(笑)

どんな検査?

で、具体的にどのような検査かというと、体長約1ミリの線虫に、人の尿、おしっこのにおいをかがせるというもの。

この線虫、がん患者の尿には近寄っていき、逆に、がんにかかっていない人の尿には近寄らないといいます。

                【画像 N-NOSE公式サイトより】

1滴垂らした尿の匂いに線虫が好んで寄って来れば「がんの疑いあり」、嫌って遠ざかって行けば「がんの心配なし」となります。

ステージ0〜4まであるがんの進行度のうち、ステージ0や1といった早期がんも発見できるといいます。

ただ、今のところどんな部位のがんかは診断できていなくて、線虫は「がんの有無」を発見して、すい臓がんのように発見が困難ながんをも見逃さないといい、「がん有り」となった人だけが従来の部位別検診を受ければいいということに。

尿を用いるので、簡便に測定できるため、検査時の患者の苦痛がないのも特徴。

線虫がん検査の実用化はいつから

尿1滴でがんの有無を8割以上の高確率で判定できるという安価な検査法「N-NOSE(エヌノーズ)」は、来年2020年1月から実用化すると発表されています。

がん患者1400人に実施した検査では的中率は約85%に上り、特にステージ0~1の患者は87%で判定できたそうです。

一般的ながん検査「腫瘍マーカー」よりかなり高確率だそう。

反応するのは胃、大腸、肺、乳、膵(すい)臓、肝臓、子宮、前立腺など15種のがん。

現時点では検査でがんの部位までは判明しませんが、2022年には早期発見が難しいと言われる、すい臓がんの特定を目指しているそうです。

線虫がん検査の費用はいくら

N-NOSE(エヌノーズ)線虫がん検査費用は1回9800円。

健康診断への導入を希望する企業や医療機関、自治体の申し込みを受け付けているそうです。

ちなみに、「PET検査」という全身を調べて、がんがどこにあるかを調べる検査がありますが、およそ10万円かかるといわれていますから、線虫を使ったこの検査は、10分の1の9,800円で済むので、検診のハードルは低くなりますよね。

【追記】N-NOSE取扱施設情報

2020年1月19現在、公式サイトによると「現在、法人様や健康保険組合様等への検査対応が集中していることから、一般のお客様の窓口となる施設での検査取り扱いに制限がかかっております。ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、1月中旬以降、順次取り扱い施設を公開していきますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。」とアナウンスされています。

N-NOSE公式サイト

まとめ

現在は、「がんの有無」がわかる検査ですが、「どの部位にがんがあるか」まで分かるようになるのも時間の問題のようです。

がんは早期発見が大事といいますから、このような簡易的な検査で、早い段階でどこにがんがあるかを特定できるようになることが期待されますね。

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