ケールは、β-カロテンやルテイン、ビタミンC、カルシウム、食物繊維などの栄養素を豊富に含むことから「緑黄色野菜の王様」と呼ばれ、青汁の原料などにも使用されている栄養価が高い野菜です。
ここでは、ケールの栄養素と期待できる効果をまとめています。
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ケールの栄養素とその効果
ケールは、「緑黄色野菜の王様」と言われるスーパーフードのひとつです。
アブラナ科の野菜で、キャベツやブロッコリー、カリフラワーなどの原種と言われています。
苦みが強くてそのままでは食べにくい野菜ですが、栄養は豊富で、一年中栽培できることから青汁の原材料として利用されています。
ケールには特にビタミンA、カルシウムの栄養価が高く、他にはクロロフィル、GABA、食物繊維などの栄養素が沢山含まれていることが特徴です。
免疫力を高める効果
ケールに含まれるリブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(ルビスコ)という成分が、免疫機能成分の生産を促進し、免疫力を高める効果があることが報告されています。
また、ケールに含まれているビタミンCには、免疫力を高める効果があります。
免疫力とは、外から身を守るための防衛能力のことです。
免疫力が低下すると、細菌やウイルスなどが体内に入り込み、風邪などの感染症にかかりやすくなります。
免疫力を高めるには、体内で細菌やウイルスと闘う白血球の働きを強くすることが必要です。
ビタミンCが白血球の働きを強くし、自らも細菌やウイルスと闘うことで、免疫力が高まる効果が期待されます。
また、β(ベータ)-カロテンやビタミンCは皮膚や粘膜を丈夫にし、病原菌が体内に侵入することを防ぎます。
老化を防ぐ効果
カラダが酸化すると、老化や体調不良につながると言われていて、その酸化を防ぐことを抗酸化と言います。
ケールは、強い抗酸化成分を持つβ-カロテンを含んでいます。
β-カロテンは体内で必要量がビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保つ作用、風邪予防、視覚の正常化などの役割を果たします。
美肌効果
私たちの体は、約60兆個もの細胞でできていて、常に新陳代謝が行われています。
ここで、末梢血管を広げ血行を良くする働きがある。
ビタミンEが豊富に含まれているケールを摂ることで、全身の血行が良くなり新陳代謝が活発になって、肌の生まれ変わりが促進され美肌効果が期待できます。
目の健康に働きかける効果
ルテインは、紫外線などのダメージから目を守る働きを持つことから「天然のサングラス」とも呼ばれていて、主に目の網膜の中央にある黄斑部に存在しています。
ケールには、目の健康に働きかけるこのルテインが豊富に含まれています。
紫外線ばかりでなく、近年スマートフォンなどから発生するとして問題視されているブルーライト。
さまざまな光のなかでも特に強烈な光といわれていて、活性酸素を過剰に発生させ、目の疲れの原因にもなっています。
ルテインは、ブルーライトを吸収する役割があることが研究で報告されているといいます。
でも、ルテインは加齢とともに減少してしまうので、食事などから摂ることが有効で、ブルーライトから眼を守ることにより、スマホ疲れの軽減が期待できます。
また、ルテインは、白内障など加齢による目の病気への効果が期待されている成分です。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
28 kcal |
90.2 g |
2.1 g |
0.4 g |
5.6 g |
1.5 g |
-g | -g | 0 | 3.7 g |
ビタミン | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カロテン | E | K | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
2900 μg |
2.4 mg |
210 μg |
0.06 mg |
0.15 mg |
0.9 mg |
0.16 mg |
120 μg |
0.31 mg |
81 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
9mg | 420mg | 220mg | 44mg | 45mg | 0.8mg |
五訂日本食品標準成分表より |
アンチエイジングやがん予防
近年、にわかに注目されているのが野菜や果物の中に含まれている植物性化学物質「フィト(ファイト)ケミカル」です。
フィトケミカルは、ギリシャ語で「植物」を表す「フィト=Phyto」と英語の「ケミカル=Chemical(化学)」を組み合わせた造語です。
その多くは、色素や香り、苦みなどの成分で、3大栄養素やビタミン、ミネラル、食物繊維に続く「第7の栄養素」として注目されています。
薬のような働きがあって、今後アンチエイジングやがん予防などの面で大いに効果が期待されそうです。
たとえば、最近、話題になっているポリフェノールやカロテノイドのほか、フラボノイド、セサミン、カプサイシン、β-グルカンなどもフィトケミカルの一種です。
- ポリフェノールといえば、赤ワインやブルーベリーに含まれるアントシアニンやお茶のカテキン、大豆のイソフラボンなどがよく知られています。
- カロテノイドはニンジンやカボチャのβ-カロテン、トマトのリコピンなどですよね。
抗酸化作用の強い野菜と果物をたくさん摂ることが、アンチエイジングにつながるのですね。
また、抗酸化成分のほか、ビタミン、ミネラル、フィトケミカルなどの各種栄養素もバランスよく含んでいる。
美白作用やコラーゲンを生成する上で不可欠と言われるビタミンCの含有量は、野菜の中でもトップクラス。100gあたり81mgもの量が含まれています。
まとめ
ケールを食材として食べたことがないのですが、様々な成分が含まれていて、すごいパワーがあるんですね。
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